ワンコイン・プロジェクト「フィリピンレイテ島支援」活動報告

※世界平和青年連合(YFWP)は2017年5月から世界平和青年学生連合(YSP)へ移行しました。

概要

 世界平和青年連合(YFWP)では、2013年11月8日にフィリピンを襲った巨大台風によって甚大な被害を受けたレイテ島のマンロイ小学校の再建工事を始めとする現地の復興支援活動をこれまで継続して行ってまいりましたが、2015年4月、同校舎の再建工事が完成し、復興支援活動が完了いたしましたので現地からのリポートをお届けします。
 
 

マンロイ小学校再建プロジェクト完了による同校舎の竣工式が開催

 2015年4月、YFWPのボランティア青年たちがレイテ島カリガラ、バランガイ(フィリピンの最小行政単位)・マンロイの地を一週間訪ね、マンロイ小学校の校舎(三教室)の再建を完了しました。再建プロジェクト完了を記念し、現地で竣工式が執り行われました。竣工式にはバランガイの議員、YFWPフィリピンのボランティア青年たち、マンロイ小学校の児童、教員、保護者の皆さんが参加しました。
 
 式典は祈りと国歌斉唱で始められました。バランガイ・マンロイのアルデグンド議員による開会の辞の後、ライアン・チュパスYFWPフィリピン会長、マンロイ小学校のネリア・タハナン校長、アルデグンド議員の三者によるテープカットが行われました。
 

 タハナン校長はあいさつの中でYFWPの支援に対する心からの感謝を表明し、校舎の再建プロジェクトのスポンサーとなった日比両YFWPに対し感謝状を授与しました。さらに同校長は、教室再建工事に貢献したYFWPのボランティア青年たちの苦労をねぎらいました。
 
 保護者、教員、児童からもそれぞれの代表者がYFWPによる絶え間ない支援に対し謝辞が述べられました。児童を代表してあいさつした四年生の女子は「新しく、きれいになった教室で今年から勉強できるのでとてもうれしいです。これからも勉強を一生懸命頑張りたいと思います」と笑顔を見せました。
 
 続いて、ライアン・チュパス会長が「YFWPは平和と奉仕にコミットしながら、青少年に対して教育、感化、力を与えていく団体です」と参加者にYFWPのビジョンを紹介し、マンロイ小学校の児童たちには「お世話になった地域に将来貢献できるよう頑張ってください」と激励しました。約1年半前、台風ヨランダ(ハイヤン)は現地に壊滅的な被害をもたらしましたが、バランガイ・マンロイの人々は未来に対して明るい希望を見いだしていました。
 
 式典の最後は今回のボランティア・プログラムのコーディネーター、アルマ・デラトーレさんのリードによって「We Are the World」を全員で合唱し、竣工式は終了しました。
 
 竣工式の横断幕には、「マンロイ小学校再建プロジェクト(レイテ島を襲った台風ヨランダ被害からの救援・再建・復興のためのYFWP日本・フィリピン共同プログラム)完了」と記されています。
 

 同プロジェクトは2014年3月、レイテ島の遠隔地域で行われた救援物資支援から開始しました。そして、マンロイ小学校の再建・修復工事は日本のYFWPのボランティア青年たちが約一週間滞在して行われた復興支援活動を機に、同年4月から本格的に着工。修復が完成した棟以外、6月の時点では、4、5、6学年の三教室については継続して工事が行われていましたが、今年2015年3月からの学校休暇期間を利用して最終工事(内外壁の塗装、トイレ工事)が再開され、校舎の完成に至りました。
 

参加したボランティア青年の様子

 今回(2015年4月)行われた活動では、マニラ地域から13人のボランティア青年たち(YFWP-Philippines)が派遣されました。彼らは本格的な建設作業に携わった経験はなかったものの、常夏の炎天下、被災地復興への熱い思いをもって一週間の激務を成し遂げました。
 

 職人の皆さんが作業するのを見ると単純そうに見えても、実際にシャベルやブロックを手にしてする作業はとても大変であることを各自が実感しました。しかし、巨大台風の被害で困難に遭った彼らに希望を与えようと、ボランティア青年一同は奮闘していました。
 

 バランガイ・マンロイの人々や親しくなった子供たちと結んだ友愛の絆、そして彼らが示してくれた感謝の思いを通じて、ボランティア青年たちの努力は報われました。一週間の奉仕活動を終えた彼らは、充実感と社会に対する責任感を持ち帰りました。猛暑の中での作業は容易ではありませんでしたが、一週間投入して得た体験は彼らの人生における宝となりました。
 
 台風被害からの復興支援活動を通じて、バランガイ・マンロイはフィリピンと日本のYFWPにとって今や「人類一家族」を共有するファミリーの一員となりました。
 

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